エンド・オブ・ライフ


主に終末期医療の文脈で検討されてきたテーマですが、いわゆる終活で検討される内容は医療的ケアや介護だけでなく、墓や葬儀、経済的問題など多岐にわたっています。

 

主に地域在住の高齢者がエンド・オブ・ライフにどう取り組んでおり、またどんな態度を有しているのかを検討しています。

一連の研究では、終活セミナーに参加している中高年への調査を皮切りに、東海圏の地域高齢者を対象に質問紙調査を行い、エンド・オブ・ライフへの態度尺を開発しました。

またその尺度を用いて、日本とアメリカの国際比較も行いました。

 

さらにそこで得られた成果をもとに、実際に高齢者が身近な人と自らのエンド・オブ・ライフに向き合い、対話することを促すためのワークとして、ライフエンディング・ワークを開発しました。

ワークを用いた効果検証も行っています。

 

関連文献(例)

  • 田中美帆・川島大輔・辻本耐 (2021). 高齢者におけるゆだねたさ尺度の構成――エンド・オブ・ライフケアに向けた基礎調査 精神医学, 63, 1843-1850.
  • 辻本 耐・川島 大輔・田中 美帆 (2021). 高齢者のエンド・オブ・ライフに対する態度尺度の開発 厚生の指標, 68(7), 35-41.
  • Tanaka, M., Takahashi, M., & Kawashima, D. (2021). End-of-Life activities among community-dwelling older adults in Japan. Omega: Journal of Death and Dying, 83(3), 601-610.

関連プロジェクト(一部):

  • 挑戦的萌芽研究 高齢者のエンド・オブ・ライフへの態度構造の探索と実践的ツールの開発(研究代表者)
  • 基盤研究(C)超高齢多死社会における絆と死生観-高齢期の死への態度についての実証研究と理論検討(研究代表者)